◆『CIGR国際シンポジウム2011』市民公開講座
NPO日本スターリングエンジン普及協会主催講演会開催
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2011年9月21日 | |
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『「CIGR(国際農業工学会)国際シンポジウム2011』が、9月19日〜23日の5日間、東京都
江戸川区「タワーホール船堀」で、統一テーマ「持続的生物生産−水、エネルギー、食糧−」
により開催され、諸関連団体とともに、当協会も参加しました。
当協会主催講演会テーマとしては「バイオマスとスターリングエンジンについて」に狙いを
定め、当協会理事の、筑波大名誉教授前川 孝昭氏ならびに同松本テクニコ梶E中嶋 悟朗氏の
講演を中心に、9月21日午後開催しました。当日は、台風15号の接近で開催が危ぶまれましたが、
なんとか実施にこぎ付け、総勢27名の参加者となりました。なお当日は、他3団体のシンポジウム
も同時に開催され、農業・バイオマス関連をテーマとしていました。
最初の講演は、前川 孝昭氏によるスターリングエンジン(含、クーラー)と微細藻類による
バイオ燃料生産の関係について説明があり、とくに航空機燃料への実用化に取り組んでいる
内容が印象的でした(関連記事が9月.26日付日経産業新聞に掲載されています)。
また微細藻類生産に関して、バイオマス燃料を使った蒸気ボイラーからの燃焼ガスをスターリング
エンジンによる発電を組み込み、燃焼効率を上げることや、発生CO2をスターリングクーラー
システムにより回収貯蔵しそれを藻類培養に再利用する等について、筑波大大学院・北村 豊
准教授よりなされ、興味深い講演となりました。
二番目の講演は、松本テクニコ梶E中嶋悟朗氏から、MOMOSE(百瀬)エンジン
(小型スターリングエンジン)の概要について、カットモデルも交えスターリングエンジンの
構造や動く仕組みの説明があって理解が深まりました。講演終了後、1Fの駐車場に移動し
実際のデモ機による稼働運転を行いました。デモ機は掲載写真にありますように、車載式という
こともあり定格出力(ブラシレス型300W)までの運転はしませんでしたが、約1300回転・110Wの
運転出力となりました(燃料はLPG使用)。参加者一同熱心に見学され、一日も早く実用化・
商用化を期待する旨の感想が寄せられていました。
なお、当日講演の予稿集はわずかではありますが予備がありますので、当協会までご請求
くだされば無償頒布いたします。
・筑波大名誉教授前川 孝昭氏の「微細藻類によるバイオ燃料油」に関する詳細は、
樺}波バイオテック研究所HPをご覧下さい。
・「百瀬エンジン」の詳細は、下記
松本テクニコ鰍gPをご覧下さい。
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講演会プログラム
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開催日時:2011年9月21日(水)13:00〜15:45 |
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開催場所:タワーホール船堀・307会議室 |
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(〒134-0091 東京都江戸川区船堀4-1-1、Tel:03-5676-2211、都営新宿線船堀駅前) |
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講演1(13:00〜14:00) |
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『スターリングエンジン・クーラによるCO2回収と微細藻類によるバイオ燃料油の生産』 |
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・前川 孝昭 (筑波大学名誉教授、当普及協会理事)
・北村 豊 (筑波大学大学院生命環境科学研究科准教授)
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講演2(14:00〜14:20) |
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『小型スターリングエンジン(MOMOSEエンジン)の概要』 |
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・中嶋 悟朗(松本テクニコ梶j
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デモ機運転(14:20〜15:45) |
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『MOMOSEエンジンの稼働デモンストレーション実施』 |
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市民公開講座講演会場写真(9月21日・於タワーホール船堀) |
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| 前川 孝昭 筑波大名誉教授の講演 |
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北村 豊 筑波大大学院准教授の講演 |
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| 松本テクニコ 中嶋 悟朗氏の講演 | |
MOMOSEエンジン カットモデルによる構造の説明 |
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車載式MOMOSEエンジン 稼働運転の全景 | |
車載式MOMOSEエンジンの車内全景 | |
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制御部(左)−エンジン本体(中央) −加熱部(右) |
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エンジン出力状況 (110.7W・1308回転を表示) |
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エンジン本体冷却部の触診(常温状態) | |
加熱部(上)− 燃焼部(下)[市販ガスコンロ使用] | |
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