新着情報1件
 

■活動報告履歴
 

2016年10月 報告23
◆平成29年度ビジネス懇話会報告


2016年10月 報告22
◆平成28年度第10回スターリング
 エンジン講演会開催


2015年2月 報告21
◆第5回ビジネス懇話会報告


2015年10月 報告20
◆平成27年度第9回スターリング
 エンジン講演会開催


2014年12月 報告19
◆平成26年度第8回スターリング
 エンジン講演会開催


2014年12月 報告18
◆第1回一色尚次賞発表
 スターリングエンジンの発展に向けて


2014年5月 報告17
◆2014環境展・
 地球温暖化防止展出展


2013年10月 報告16
◆平成25年度第7回スターリング
 エンジン講演会開催


2012年12月 報告15
◆京都環境フェスティバル2012
 出展報告


2012年10月 報告14
◆平成24年度第6回スターリング
 エンジン講演会開催


2012年9月 報告13
◆平成24年度信越支部研究会
 MOMOSEエンジン商品開発研究会
 開催


2011年10月 報告12
◆平成23年度第5回スターリング
 エンジン講演会開催


2011年9月 報告11
◆『CIGR国際シンポジウム2011』
 市民公開講座
  NPO日本スターリングエンジン
 普及協会主催講演会開催


2010年10月 報告10
◆平成22年度第4回スターリング
 エンジン講演会開催


2010年5月 報告9
◆平成22年度第3回スターリング
 エンジンビジネスセミナー開催


2010年5月 報告8
◆2010環境展・地球温暖化防止展
 出展報告


2010年5月 報告7
◆第2回スターリングエンジン
 ビジネスセミナー開催


2010年4月 報告6
◆第1回スターリングエンジン
 ビジネスセミナー開催


2009年10月 報告5
◆第3回スターリングエンジン
 講演会開催


2009年9月 報告4
◆第1回スターリングエンジン
 普及セミナー開催


2008年10月 報告3
◆第2回スターリングエンジン
 講演会開催


2008年7月 報告2
◆アグロイノベーション出展


2008年6月 報告1
◆2008NEW環境展出展


 
   日本スターリングエンジン普及協会活動報告No.9
 
◆平成22年度第3回スターリングエンジンビジネスセミナー(中部)開催
2010年7月9日
   本年度第3回スターリングエンジンビジネスセミナー(中部)は、平成22年7月9日(金)名古屋市安保ホールにて開催いたしました。当日は、百瀬豊氏“百瀬エンジンの開発”ならびに大岩徳雄氏 “バイオマス利用スターリングエンジン発電技術への取り組み” といった地元での開発や実証研究が行われていることもあって、総勢63名の多数の参加となりました。
   ビジネスセミナーの内容は、まず当協会鶴野省三理事長が『何故中部地区ビジネスセミナーに期待する?』と提起し下記のとおり趣旨説明がありました。
@ 中部地区は、わが国のものづくりのセンター。
A 百瀬エンジンは、三河安城で誕生。
B 潟潟塔iイがオランダのENATECが進める家庭用コージェネエンジンの量産準備。
C 中部電力がスターリングデンマーク社エンジンを導入し実証試験運転中。
D 近年の国産開発エンジンの施策は、本協会中部支部の鰍jSKが行っている。
   次ぎに海法俊光理事の「新型スターリングエンジンの開発について」、および中部電力鞄d力技術研究所大岩徳雄博士の「30kW級バイオマス利用スターリングエンジン発電技術への取り組み」の講演がありました。
   休憩後「スターリングエンジン(百瀬エンジン)の開発」について、百瀬機械設計百瀬豊社長より開発の経緯、ならびに潟vロマテリアル 斎藤正倫社長より同エンジン事業化のポイント・課題に関する講演がありました。百瀬豊社長の講演では、とくに「模型スターリングエンジンを参考にし、初心に帰って部品点数の少ない “百瀬エンジン” 開発を心がけた」との逸話が印象的でした。またコージェネ型模型スターリングエンジンの実演稼動や、百瀬エンジンの構造がわかるカットモデルの展示があり、参加者から強い関心が寄せられました。
   続いて中部地区におけるスターリングエンジンのビジネスに関する意見交換を行いました。
以下に当日発表された内容と意見交換の要旨を記します。
[I] KAIHOエンジン
(1) KAIHOエンジンの特徴
現存の外燃機関とは全く異なり、独立した圧力発生機構を有するエンジンである。
そのため、加熱器・冷却機をエンジン本体と分離して配置できる。
この分離配置により、熱源の種類、燃焼装置や熱源の存在形態に適合した加熱器の設計が可能となり、活用できる熱源の種類・範囲が増大する。
加熱器は、エンジン本体と分離しているので、消耗品的位置づけが可能となり、腐食性排ガスや高温廃熱に対しても耐熱合金など高価な材料を必要としない。
加熱器・冷却器とエンジン本体はバルブで連結されており、加熱器・冷却器の体積がエンジン性能に影響することがなく、必要に応じて大きくすることができる。
加熱器・冷却器には複数のエンジンを連結できるので、大出力化が容易である。
作動ガスはN2や乾燥空気で十分である。
(2) 実用機の製造コストなど
製造コストは、加熱器の大きさと材質により異なるが、出力あたりの製造コストは、現存のSEに比し圧倒的に安価にできる。
現状での目標価格は、50kW出力で800万円(エンジン本体は目安として自動車エンジンの2台分程度か)。但し加熱・冷却部は熱源に対応して製造するので、熱源の性質に依存するところが大きい。
エンジンの外形寸法は、燃焼炉に搭載する出力50〜60kWのエンジンの加熱部は1×1×2m程度に収まるものと考えている。
[II] 中部電力におけるStirling DKのエンジン試験について
(1) エンジン試験結果の概要
2週間・1カ月連続運転を行い、エンジン性能の変化や運転上の問題点を調べている。これまでのところは、建築廃材(含水率約10%、灰分・シリカ・塩素が少ない良質燃料)のチップを使用して実験を行ってきた。
炉内温度 1040℃、熱効率 27%。
心配された加熱器表面の配分付着は少ない。また付着した灰分は高圧ガスで簡単に除去できる。
2週間の連続運転では、発電量の低下など、性能変化は見られないが、1か月連続運転では発電量の低下がみられた。加熱チューブの汚れが原因。
エンジンシステムは小型化の検討を行っており、トレーラに搭載が可能の見通しを得ている。
燃料消費量は現在100kg/hであるが、60kg/hまで削減できる。
エンジン試験設備設置にあたっては、電気事業法のボイラー・タービンに準じた規制を受けた。
今後の試験は、含水率が高く、低質な木質バイオマスで試験を継続する。
(2) ヨーロッパにおけるSE事情
ヨーロッパはバイオマス発電等の買い取制度が整備されており、バイオマス利用の発電システムは発達してきている。SE発電の価格は高い、したがって試験的・実証段階であって爆発的な普及ではなく、すこしずつ普及していく様子。
ヨーロッパ(特にドイツ、英国、オランダ)は我が国に比べSEへの取り組みが熱心で進んでいるが、その背景には、山地の傾斜が緩やかで木質バイオマスの利用がしやすい。ガスが安く、電気代が高いなどがある。
(3) エンジンのメンテナンスについて
メーカー指示では、5,000Hでオーバーホール(1回/年)が必要。その内容は、ピストンのOリングの交換。
ヒーターチューブ(材料はインコネル)については、きれいな燃料(建築廃材)では問題はない。
バイオマス燃料では、腐食成分があるとSEに悪さをする。
[III] 百瀬エンジン
(1) 百瀬エンジン
百瀬エンジンは、百瀬氏がアイシン精機におけるSE開発プロジェクトの経験に鑑み、模型エンジンをヒントに部品点数が少なく、作動ガスの充填圧が低く、かつ摩擦損失が少なく、低熱源温度(500℃、-162℃)で動作するエンジンを思いつく。
百瀬エンジンは無潤滑→ピストンシールレス機構やセンサレスモータドライバーを採用するなど、改良を継続している。
エンジンを数台連結するためには制御システムが必要。
カットモデルの百瀬エンジンによるエンジン動作メカニズムの説明があった。
(2) 実用化に向けての課題
(ア) 耐久性について
最終試験は終わっていないが、発電機をブラシレスかつセンサレスにしたことにより寿命は格段に伸びると考えており、20,000Hを目標にしている。20,000Hは加熱部のフィンの寿命である。但し500℃では高温腐食が出て、寿命は短縮される。
(イ) 回転数制御&系統連系
SEの回転数制御は作動ガスの内圧を変化させて制御するが、百瀬エンジンは無制御で寿命は格段に伸びると考えており、20,000Hを目標にしている。20,000Hは加熱部のある。現在は、熱源温度により、直流14〜30Vが得られるので、14Vのバッテリーに蓄電し、インバーター交流に変換している。
系統連系はパワーコージェネで使っている系統連係がそのまま使える。
[IV] 百瀬エンジンの事業化
(1) 潟vロマテリアルの斎藤社長から下記のような進行中の取り組みについて説明があった。
イ) 廃熱利用システムの商品化と販売
ロ) 畜糞などのメタンガス発生システムへの組み込み・・・研究開発グループ
ハ) 固体バイオマスとの組み合わせ・・・木質チップ燃焼熱利用(海外からの関心が多い)
ニ) 大田原市の「くろばねスプリングス(観光農園)」で、自家発生するバイオマス利用システムの中にSEを組み込む計画が進行、  等々
(2) 市場としての廃熱資源
金属の熱処理炉を有する工場、窯業、半導体、製鉄に400〜500℃の廃熱がある。いずれも規模が大きいので、一工場での需要は大きい。
廃熱にはLNGや液体窒素など利用分野に冷熱がある。百瀬エンジンは、この冷熱を利用するには最適のエンジンである。
冷熱利用の場合の百瀬エンジン耐久時間は20,000Hを超え、相当伸びる。
安定した市場があれば規制緩和等環境整備を進めることができる。
(火力原子力発電技術協会)
(3) SEの事業化に向けての動き
我が国では企業はコストを考え、なかなか踏み切れない状況。むしろ韓国や中国の方がリスクをとってビジネス化しようとする人が多い。国の法規制や助成体制も韓国は進んでおり、ビジネス環境は良い。
  セミナー終了後に懇親会を催し、参加者による自己紹介が行われ、またスターリングエンジンの事業化の課題等をめぐって、活発な意見交換が行われたことを申し添えます。

開会の挨拶「中部地区ビジネスセミナーへの期待
NPO日本スターリングエンジン普及協会 理事長 鶴野省三
講演1「新型スターリングエンジン(海法エンジン)の開発について」
NPO日本スターリングエンジン普及協会 理事 海法俊光
講演2「30kW級バイオマス利用スターリングエンジン発電技術への取り組み」
中部電力鞄d力技術研究所 エネルギー・環境G 工学博士 大岩徳雄
講演3「スターリングエンジン(百瀬エンジン)の開発について」
百瀬機械設計 代表取締役 百瀬 豊 (当協会顧問)
講演4 「スターリングエンジン(百瀬エンジン)の実用化最前線」
潟vロマテリアル 斎藤 正倫社長(当普及協会理事)
意見交換 「スターリングエンジンビジネスについて」
司会進行 鶴野省三 当普及協会 理事長
楠 健治郎 当普及協会 常務理事・中部支部長
第3回スターリングエンジンビジネスセミナー(中部)会場風景
石渡草平理事の司会挨拶 鶴野省三理事長の挨拶・講演
海法俊光理事の講演 大岩徳雄氏の講演
百瀬豊顧問の百瀬エンジン説明 百瀬豊顧問の講演
斎藤正倫理事の講演 意見交換の司会 鶴野理事長・楠常務理事
松本太一理事の乾杯挨拶 懇親会の模様
 
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